Saturday, November 24, 2001
Yasunari mimura

H13年度作付け結果と営農形態(中間)
〜 農業研修中間まとめ 〜

  1. 概要
    作付け
    はその年の天候に左右されることはもちろん、収穫頻度や主力作物等の営農形態によって左右されると思われる。そこで繁忙期の主たる植付け等が終わった現時点で、中間まとめとして年間の作付け品目品種についての実態を調査するとともに、農場の営農形態について再確認を行い若干の考察を行う。

  2. 営農形態
    農場は軟弱野菜、根野菜、米麦、卵を年間通じて生産している有畜複合農場である。
    さらに特徴としてはビニル資材を用いた大規模な保温雨除けの為のビニルハウスを用いないことが作付けに大きく影響している。したがって作物によっては天候に刻々収穫が影響を受ける。冬期から春にかけての端境期にはタラの芽などの山菜が主となることや、盛夏のトマト栽培も路地のみのため年によって同様の作付けでも大きく収量が異なる。その他基本データは以下の通りである。
    1. H13年度農場規模
      規模:畑約5反、転作畑3反5畝、水田6反5畝、家畜約約60羽
    2. 販売形態
      提携販売のみで配達日は毎週火、金曜日で各々約7件、15件。さらに月一で数件東京に配達あり。火曜日は小川町地場消費者で金曜日は所沢消費者。
      野菜はセットで常時約9から10種の野菜を届ける。米と卵、またパン、焼き菓子は別途受注に応じて添付販売している。
      この販売形態は収穫期に連動しているため作物の作柄評価に大きく影響してくる。提携では完熟の適期のものを大量にではなく、収穫期初期の物から早取りで収穫を開始し、最盛期でも少量収穫になる。したがって願わくば長期に渡る収穫が可能なように作付けの連鎖、追肥管理が行われる点に特徴があり複雑な圃場管理が必要と思われる。
    3. その他主な農業資材
    4. 耕作工程
      圃場の耕作は重機の進入不能な不耕起圃場以外は基本的に耕起である。しかしながら晩夏から秋の定植期の苗もの(キャベツ、白菜等)は不耕起で定植する。通常の耕作工程は次の通りになる。

      耕起の場合

      @ 草刈り:定植もしくは播種の数週間前。
      A 堆肥全面散布:耕耘数日前に施肥。
      B 一回目耕耘*1:草刈りから数日から一週間位。刈り草が枯れたころ。
      C 二回目耕起*1:さらに刈り草や前回の敷きわらが朽ちたころ。
      D 三回目耕起*1:播種、定植直前。
      E 播種、定植:紙マルチ併用し播種、定植する。
      F ワラマルチ:もしくは草マルチを敷く。風によって紙マルチが破れることを防ぐ意味もある。
      G 中耕:紙マルチは管理機にかかることもないので可能。
      H 追肥:初期は必要に応じて紙マルチの無い畦間に施肥。中後期はカブ元にも可。
      I 収穫
      J @草刈り工程に戻る。
       *1 耕耘のタイミング、回数は圃場での刈り草やワラマルチのすき込み状態によって異なる。

      不耕起の場合
      @ 草刈り:定植もしくは播種の数週間前。
      A 全面枝ごみマルチ*2:定植数日前に施肥。
      B 定植
      C 追肥:株間への鶏糞。
      D 収穫
      E @草刈り工程に戻る。
       *2 秋からの雑草の生育が鈍くなる時期は草刈り後、十分枯れた後にマルチ無しで定植後、敷き草マルチと順序が逆になる。これは草マルチを敷くのに一定時間が必要であることから秋の定植のピンポイントのタイミングを逃さないため、定植を優先させたためと思われる。


    5. H13年度作付け実施結果(Excel Office2001 for Mac,55.5KB)
      添付資料に調査結果を示した。各論については資料の巻末作柄/特記に記載した。
    6. その他
      種取り:一部種取り品種はあるが基本的に購入が主となる。
      種取り品目(品種):米麦、大豆、オクラ(八丈)
  3. まとめ
    全体を通して今年は初夏の旱魃とその後の雨期と極端な気候変動によって作柄が大きく影響された。しかしながらこのことは暦通りの安定な一年は存在しえないことに立脚した作付けと技術を考える必要があることを示唆していると思われる。

以 上