ごもく農園で使用している牛糞堆肥は、熊本県菊池市泗水町の有限会社シリカファーム吉井牧場で作られた完熟堆肥を使用しています。私はここに週一回のパートタイムとして牛の飲料水槽の掃除と、堆肥の作りのために通っていて今年で3年目になります。堆肥の解説理解のために、牧場そのものについても説明させていただきます。
シリカファームはこだわり牛乳「夢みるく」を瓶及びパック詰めから販売まで完全自社生産しているこだわりの牧場です。特徴はその名の通りシリカという鉱物資材を飼育牛に使っていることです。
- シリカとは二酸化ケイ素(SiO2)いわゆる石英で一般的には日常にありふれている砂です。さらに身近に知られているもとしてはシリカゲルがあります。これは化学的に合成され活性を高めてあるので水分などを吸着する力が優れ、乾燥剤として使われています。それでもいわゆる砂の成分なので、もし食しても無毒と化学的に立証されている物質です。
シリカは天然に存在する砂ですのでありふれたものですが、ここでのシリカはこの二酸化ケイ素純度が高い、ブラックシリカといわれる北海道産の天然鉱物です。ブラックシリカについて私が化学者として理解できる効果はその高い吸着力と、天然由来の豊富なミネラル群の供給です。シリカファームでは次の用途と目的にこのシリカを使っています。
- 飼料:少量を餌に混ぜて牛に与えています。ミネラルの供給で牛の健康改善になります。
- 水ろ過:地下水をろ過し浄水して牛に与えています。毎週1回私が水槽を掃除しています。
- 敷料:牛の寝床のおがくずに混ぜてアンモニア臭気などを抑え健康改善になっています。

ベース飼料は牧草、トウモロコシなどを牧場独自のブレンド比に調整した指定配合飼料です。またさらにこの飼料に綿実など牧場オリジナルの飼料を配合しています。当然、肉骨粉などの危険飼料は含まれませんが、非遺伝子組み替えなどの区別はしていません。
シリカファーム吉井牧場では常時約80頭のホルスタイン種乳牛を飼養育しています。寝床と自由に行来する牛舎内に常に新鮮なおがくずが敷き詰められていて、毎日おがくずを取り換える管理をしています。私は毎週一回牛舎を周回しますが、牛や舎内は清潔でハエやにおいもほとんどありません。

牧場主吉井氏によると上記の管理によって、病気になる牛はほとんどいないとのことです。したがって抗生物質などの薬品などの投与も、搾乳できない出産間近の牛の乳房炎に使うくらいで医療費としては一般の牛舎の1/3程度ということでした。
その他としてはおがくずに消石灰が数%含まれています。これは堆肥中の大腸菌群など殺菌し牛を健康に保つために必要なもので、一般的な牛舎と同じく使用されています。
これらのことから堆肥原料のポイントを整理すると以下の通りです。
- 牛糞尿+おがくず(少量:シリカ+消石灰)